ひとくち説法

「桃」の話

五節句の1つである「桃の節句」(ひな祭り)は、「上巳(じょうし)の節句」と呼ばれ、元々女の子だけのお祭りではありませんでした。
昔は奇数の数字が重なる月には、良くないことが起きると考えられていたことから、その邪気払いの意味を込めて、宴会をするようになったと言われています。
節句とは「季節の変わり目」 のことで、特に3月頃に咲く桃の花の明るさが冬の暗さを払い、その花の香りが寄ってくる邪気を払うとされ、節句の日に桃の花を飾るようになりました。
節句の起源である中国では桃の実は食用の果物というより、「不老長寿の実」として珍重され、現在でもお祝いなどでは桃の形の鰻頭を食べる習慣があり、その花や種は「白桃花
(はくとうか)」桃仁(とうにん)」として漢方でも知られていて、婦人病や高血圧の予防にも効果があるともされています。
桃の花を「見」て、花の香りを「匂」い、美しい花に「触」れ、桃の酒を「飲」み、花の下に集う家族の声を「聴」く。
自らの五感の全てで春の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。